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学校が揺れ動く
ー「日出学園」から「目黒日大」へ

  来年(2019年)「日出学園」が「目黒日大」と改名し、日本大学の準付属校となりました。
「日出学園」 ‥‥卒業生は、旧くは山口百恵、菊池桃子、新しくはAKBの相笠萌など、芸能コースとスポーツコースのあるユニークな学校でした。

  日大の系列校には、
①日大豊山、日大桜丘、日大鶴ヶ丘といった日大○○という完全な付属校(これを「正付属」という)
②日大一高や日大二高(正確には日本大学第二高等学校)といった日大の後に数字がつく学校(ナンバースクールと呼ぶこともある、「特別付属」という),
③土浦日大や、この新生「目黒日大」のように日大の前に○○がつく「準付属」
の3種類があり、経営母体によって、大学との結びつきの強さが変わってきます。この結びつきの強さは、以前は大学に100%推薦でいけるか、それとも80%なのか、50%なのかという違いがありましたが、現在、日本大学への推薦は、30校近くある全国の日大付属に共通の推薦基準が適用されるので、条件に差異はないといえます。例えば杉並区にある「日大二高」では、日大に進学するのは約30%程度です。他大学受験の意識が強い付属の一つです。

  2013年「横浜山手女子中・高等学校」は「中央大学附属横浜中・高等学校」へ、2015年「京北中学・高等学校」が「東洋大学京北中・高等学校」そして2016年 「横浜英和女学院」は「青山学院横浜英和中・高等学校」、今年2018年も「千代田女学園」が「武蔵野大学附属千代田高等学院」へと改称し、それぞれ大学の系列校となりました。少子化の中で生き残りをかけて、大学と中学・高校が歩み寄っているのです。教育の理想を追求するというよりむしろ経営の危機意識によって系列化の波が起きてるとも言えましょう。大学の系列化や
高校同士の提携化など学校が《揺れ動く》時代です 。

2018.04.17更新|高校・大学受験