2021 今年の受験概況(中学入試)
新型コロナ禍で、中学校側、受験生側にそれぞれ様々な変化が見られました。先の見通しがつかない中で、受験生の安定•安全志向がより一層強まります。リモートの授業環境や対応などで公立に対して私立の優位が明らかになったことも私立志向を促進する要因になったと考えられます。
◯上位層の安全志向の結果、超難関校の倍率が緩和された分、中堅•上位校の激化を招きました。また、大学附属校の人気はますます加速し、〈日大豊山〉も人気の上昇が見られました。
◯ WEB出願が定着したこともあり、後半戦2月4、5日の入試はさらに高倍率になり、20倍を超えるケースもありました。
◯今や校名変更、共学化は学校継続の一つの切り札です。今年は〈村田女子高〉が〈広尾学園小石川〉に変身し、予想を超える人気が集まりました。
一方、中学校側もこの状況下で、試験時間を短縮する、大問数を減らしたり、難問を減らして基本問題を増やすなど、受験生への配慮を行っています。
来年以降の受験生は、本2021年の過去問が他年度に比して、問題数や傾向、難易度において、やや特別だという認識が必要になります。
2021.03.19更新|小学校・中学受験