2021 今年の受験概況(大学入試)
コロナ禍の中で、初の大学入学共通テストが本試験を2回に分けて実施し、1/30・31の第二日程をもって全日程を終了しました。受験者数は1990年開始のセンター試験開始以来、最も少ない48万人4114人(欠席者が約5万人)でした。
この共通テストは、新たな学力観に基づいて、知識重視ではない思考力・判断力・表現力を図る目的で、昨年までのセンター試験に代わり導入されました。
記述式問題の導入、英語民間試験の活用は、紆余曲折を経て見送りになりましたが、例えば、英語では、複数の資料を読ませた上で解答させるなど、設問には大きな変化が見られました。ただし統計資料の処理能力に傾斜しすぎるという批判もあります。
また、コロナ感染防止から当初の選抜方法を急に変更し、二次試験を行わず、共通テストの結果のみで合否を判定する国立大学(横浜国立大)もありました。
1月中旬の第一日程の平均点は全体的にほぼ前年並みでした。ただし、1月下旬の第2日程では第二日日程より平均点が20点以上低かったなどの問題点もありました。
来年度のテスト、そして24年度以降の入試改革へ文部科学省、入試センターの動向に引き続き注視する必要があります。
2021.03.19更新|高校・大学受験