[2021年12月]の記事一覧
「南方ですか。それは大変でしたね……。」祖父か祖母の法事か何かで集まったジジババオッサンたちの会話から漏れてくる。戦後といっても、まだ戦地や疎開先など戦時中の有り様を語るのが自己紹介だったり、酒宴の席での会話の端緒となっ[…] 続きを読む
「南方ですか。それは大変でしたね……。」祖父か祖母の法事か何かで集まったジジババオッサンたちの会話から漏れてくる。戦後といっても、まだ戦地や疎開先など戦時中の有り様を語るのが自己紹介だったり、酒宴の席での会話の端緒となっ[…]
70年代後半はけっこう面白い(?)時代だった。子供たちは、学校の先生を「センコー」と呼び捨て、明らかに敵意に満ちた眼光を注ぐ。僕たちには「せんせぃ」と、用もないのについて回り、やんちゃ坊主のかわいい笑顔をみせる。校内暴力吹き荒れ、暴走族が跋扈(ばっこ)する。 そう‥‥、いろいろ教育論は読んだ。林竹二、斎藤喜博‥‥、でも時代のズレを、理想と現実の断層を感じた。 イヴァン・イリイチの「脱学校化」に共感したのもこの頃だ。そこに「現代」「教育」を斬る一つの視点があった。 「学校って何」「学校がなかったら」そんな問いの答えを、今も追っている。 宙を舞うトンボを素手でつかまえようとする 子どものように [プロフィール詳細]