Moon & Jupiter
ピンボケだね。

ピンボケだね。

   4月11日夜11時頃、塾の帰り道。夜空を見上げると、満月が煌々と光っている。時折、薄く糸を引く雲が月の前を流れていく。風情がある。月のすぐ近くに同じくらいの明るさで輝く星があった。「春の一等星おとめ座のスピカか」いや明るさがまったく違う。月明かりに負けずに輝いている

 調べてみると、木星だった。(木星は−2.5等級 スピカ は1等級だ) どうやら月と木星が最接近しているようだ。少し前まで雨模様だったので、こんなにきれいに観られるなんて幸運だと思った.

 

   三日前の4月8日、地球の最大の外惑星である木星が、太陽と真反対に位置にあった。 これが「衝」、このとき地球との距離は最小になる、一番近づくのだ。衝の時、惑星は夕方  東の空から上り、真夜中南中する。つまり満月とのランデブーが観られることになる。暫し、澄んだ夜空に映える美しい偶然の天体ショーを一人占めした。(まぁ、まわりに誰もいない のでそうだっただけだが‥。)

   次の日は観られないか? みんなにも見せたかった。残念ながら、月は日毎に約50分ずつ月の出も、南中も遅くなる。(予習シリーズ5年上7回の範囲) だから木星とは離れてしまう。

国立天文台webページ

国立天文台webページ

 

 ちなみに満月の翌日の月は 、『十六夜(いざよい)の月』という。16とはもちろん新月から数えて16日目ということだが、「いざよい」はためらうとか躊躇する意味の「いさよう」「いざよう」が名詞化したものらしい。

 満月の翌日に月を待つ身からすれば、今か今かと待ち遠しいのだ。出るのをためらうような月をなお愛おしく想うのだ。その後も、約一時間近く遅くなって行く。

 

 

『立ち待ちの月』は、出てくるのを立ったまま待つことのできる十七の月

 『居待ちの月』は立って待つには遅すぎて家の中に入って待つ十八日の月

  『臥し待ちの月』は遅すぎて寝て待つ十九日の月

『更け待ちの月』は夜が更けるまで待たなくてはならない二十日の月など

   月の出を待つ意味で様々に月の俗名がつけられている。月が生活の一部であった旧暦の名残である。

http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/skymap.cgi (国立天文台 今日の星空)

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